研究発表, お知らせ

2024.04.24

論文「教育年数が小児期逆境体験と予定外妊娠の関連を媒介する:日本における集団ベースの研究」がアクセプトされました!

大学院生の寺田さんの論文「教育年数が小児期逆境体験と予定外妊娠との関連を媒介する:日本における集団ベースの研究」が、Child Abuse & Neglect (IF = 4.8)にアクセプトされました。

本論文では、千葉市の4か月児健康診査で行ったアンケート調査のデータを用いて、母親の小児期逆境体験、教育年数(学歴)、および予定外妊娠の関連を分析しました。その結果、小児期逆境体験は予定外妊娠のリスクの増加と関連し、さらにその関連の一部は教育年数によって媒介される可能性が示唆されました。

【背景】小児期逆境体験(ACE)は、予定外妊娠(Mistimed pregnancy(早すぎた妊娠)やUnwanted pregnancy(望まない妊娠)など)と関連する可能性が諸外国から報告されている。しかし、教育年数がこの関連を媒介するかについてはわかっていなかった。そこで本研究では、日本におけるACEと予定外妊娠との関連を明らかにするとともに、教育年数の媒介効果について検討することを目的とした。

【方法】千葉県の4か月児健康診査を受診した母親7,652人を対象に後方視的コホート研究を行った。ACEおよび予定外妊娠は自記式質問紙で尋ねた。多項ロジスティック回帰分析を用いて、予定外妊娠に対するACEの相対リスク比を推定した。また、因果媒介分析により、教育年数の媒介効果を評価した。

【結果】4つ以上のACEを有する女性は、早すぎた妊娠のリスクが2.4倍(95%信頼区間: 1.6-3.8)、望まない妊娠のリスクが5.0倍(95%信頼区間: 3.1-8.2)高かった。教育年数は、ACEと予定外妊娠の関連を約10-20%媒介していた。

【結論】ACEは、早すぎた妊娠・望まない妊娠の両者と関連していた。教育年数はわずかにこの関連を媒介していた。

Terada S, Isumi A, Yamaoka Y, Fujiwara T. Years of education mediate the association between adverse childhood experiences and unintended pregnancy: A population-based study in Japan. Child Abuse & Neglecet (in press)