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2023.08.09

論文出版した内容がワシントンポストに掲載されました

8月5日のワシントンポストの記事「どのように子どもの将来を小さな喜びで形作っていくか(How parents can shape a child’s future with small moments of joy)」の中で、プロジェクト助教の山岡祐衣の論文が紹介されました。

https://www.washingtonpost.com/…/happy-moment-shape…/

記事の日本語要約は以下の通りです。

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この記事では、親が小さな喜びやポジティブな体験を通して、子どもの将来をどのように形成できるかについて言及しています。小児期の逆境体験(Adverse Childhood Experiences: ACEs)に焦点を当てるだけでなく、小児期の肯定的体験(Positive Childhood Experiences: PCEs)とそれが子どものウェルビーイングに与える影響について対比して検討しています。2019年のJAMA Pediatrics誌に掲載された研究では、幼少期にポジティブな経験(PCEs)が多い成人は、うつ病やメンタルヘルスの闘いのリスクが減少することが報告されました。

子どもたちの生活の中で、人間関係やつながりを育むことの重要性が強調されています。「Reach Out and Read (ROR)」プログラムでは、積極的な親子の相互交流と早期に読み書き能力を育む手段として、幼児への読み聞かせを推進している。青少年を対象とした研究では、幼少期から読書を楽しんでいた子どもは、青年期において認知能力、脳の発達、精神的健康が向上することが実証されています。

さらに、山岡の論文(AJPM, 2019)では、ACEsと肯定的な育児実践(Positive Parenting Practices: PPPs)の関係性に注目し、PPPsによるレジリエンスの保護的役割ついて論じている。ACEsがネガティブな影響を及ぼす一方で、PPPsのポジティブな効果がそれを緩和する可能性があることを発見して報告しています。

この論文では、親は手の込んだ瞬間を作り出す必要はなく、日常的な相互作用における存在とつながりの質こそが重要であると強調しています。子どもたちが安心し、支えられ、難しい話題について話し合うことができると感じることは、子どもたちの成長につながると言えるでしょう。

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元論文はこちら

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30772146/

Yamaoka Y, Bard DE. Positive Parenting Matters in the Face of Early Adversity. Am J Prev Med. 2019 Apr;56(4):530-539.