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論文「学童期の子どものう蝕と祖父母同居および保護者の社会経済状態の関連についての前向き研究」がアクセプトされました

2019.08.09

Morita A, Matsuyama Y, Isumi A, Doi S, Ochi M, and Fujiwara T*. Association between grandparent co-residence, socioeconomic status and dental caries among early school-aged children in Japan: A population-based prospective study. Scientific Reports. 2019. in press

「学童期の子どものう蝕と祖父母同居および保護者の社会経済状態の関連についての前向き研究」

世界的に多くの子供たちが祖父母と暮らしています。孫との受身的な関わり(要求されるままにお菓子をあたえるなど)を介して、祖父母との同居は幼児のう蝕に関連する可能性があります。しかし、学童期の子どもを対象にした研究は少なく、特に社会経済状態を考慮した研究は限られています。そこで本研究では、保護者の社会経済状態の影響を考慮したうえでの祖父母の同居と学童期の子どものう蝕の関連を明らかにすることを目的としました。

東京都足立区にあるすべての小学1年生の保護者に祖父母との同居および子どもの口腔関連の健康行動についてアンケート調査をし、2年時の学校歯科検診の結果とリンクしました(N = 3,578)。データの階層構造を考慮したマルチレベルポアソン回帰分析で祖父母の同居とう蝕の関連を分析しました。

その結果、未処置または治療済のう蝕をもつ子どもの割合は、祖父母と同居していない子ども(44.0%)よりも、祖父母と同居している子ども(48.9%)で多くみられました。しかし、歯の種類、子どもの年齢と性別、親の社会経済状態を調整するとした分析では祖父母との同居と子どものう蝕本数に有意な関連は見られませんでした(有病率比 = 1.13, 95%信頼区間: 0.90, 1.42)。日本の都市部における学童期の子どものう蝕と祖父母同居の関連は保護者の社会経済状態で説明されることが明らかになりました。

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