国際健康推進医学

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「野菜から食べることは子どもの過体重を防ぐのか?」に関する論文がアクセプトされました

2018.05.17

Tani Y, Fujiwara T*, Ochi M, Isumi A, Kato T. Does eating vegetables at start of meal prevent childhood overweight in Japan? A-CHILD study. Frontiers in Pediatrics. *Corresponding author

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【背景】食行動は幼少期に確立するため、子どものうちに健康的な食習慣を身につけさせることは重要なことである。しかしながら、食事の際に何を最初に食べているかが、子どもの体重に及ぼす影響について調べた研究はこれまでにない。そこで本研究では、日本の子どもを対象として、食事の際に何を最初に食べているか (野菜、米/パン、肉/魚、汁物)と過体重との関連を調べることを目的とした。

【方法】本研究では、2015年に東京都足立区の全小学1年生を対象に実施された集団ベース研究である子どもの健康・生活実態調査(Adachi Child Health Impact of Living Difficulty: A-CHILD study)で得られた横断的なデータを用いた。質問紙を用いて、子どもが食事の際に習慣的に何を最初に食べているかについて調査を行い、4,040名の保護者から回答を得た。
また、子どもの過体重を評価するために、身長と体重については、学校検診のデータを用いた。

【結果】子どもが食事の際に最初に食べていたものの割合は、野菜(11.6%)、肉/魚(23.3%)、米/パン(25.4%)、汁物(9.8%)、決まっていない(29.9%)であった。多変量解析の結果、食事の最初に野菜を食べていた子どもに対し、最初に肉や魚を食べていた子どもが過体重になるオッズ比は1.83(95%信頼区間:1.27-2.64,p<0.01)であった。また、食事の最初に野菜を食べていた子どもに対し、米/パン及び汁物を最初に食べていた子どもが過体重になるオッズ比は、それぞれ1.11(95%信頼区間:0.76-1.61,p=0.59), 1.29(95%信頼区間:0.83-2.01, p=0.26)であった。 【結論】食事の最初に肉や魚を食べていた子どもは、最初に野菜を食べていた子どもと比べて、過体重になる可能性が示唆された。また 今後、食べ物の摂取の順番が子どもの体重に及ぼす影響の機序について、更なる研究が必要であると考えられた。

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