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「モンゴル国の思春期児童における不正咬合と口腔関連QoLとの関連について 」に関する論文がアクセプトされました

2017.09.13

「モンゴル国の思春期児童における不正咬合と口腔関連QoLとの関連について
」に関する論文がアクセプトされました

Araki M, Yasuda Y, Ogawa T, Tumurkhuu T, Ganburged G, Bazar A, Fujiwara T*, Moriyama K*. Associations between malocclusion and oral health-related quality of life in Mongolian adolescents. Int J Environ Res Public Health.2017;14(8):902. *Corresponding author

http://www.mdpi.com/1660-4601/14/8/902

モンゴル国の思春期児童における不正咬合と口腔関連QoLとの関連について
荒木 美祐、保田 裕子、小川 卓也、トムルホー ツァサン、ガンブルゲド ガンジャルガル、バザル アマルサイハン、藤原 武男、森山 啓司

 不正咬合は口腔関連Quality of Life (QoL) に影響を及ぼすと考えられるが、様々な因子に影響されるため、その関連は明らかとなっていない。本研究の目的は、昨今経済発展が著しく、社会環境が急激に変化しているモンゴル国において、一般集団における思春期児童を対象に、不正咬合が口腔関連QoLに与える影響について明らかにすることである。モンゴル国ウランバートル市における、市内中心部および郊外にある公立学校各1校、計2校に在籍する児童420名 [平均年齢: 12.6歳 (10—16歳)] を対象に口腔内診査を行い、矯正治療必要度指標 (Index of Orthodontic Treatment Need: IOTN) に準じて不正咬合の診査を行った。また、口腔関連QoLについては、4つの質問領域 (口腔内症状、機能障害、精神面への影響、社会面への影響) から構成されているChild Perception Questionnaire (CPQ) を用いて評価を行った。解析については、多変量解析を行い、年齢、性別、齲蝕歯数、ブラッシング回数、親の収入を交絡因子として調整した。不正咬合と口腔関連QoLの関連性について、CPQの各4項目いずれも有意差は認められなかった。しかしながら、不正咬合の種類別に検討したところ、上顎前突では口腔内症状 (coefficient: 0.66, 95% CI: 0.14–1.19) 、機能障害 (coefficient: 0.62, 95% CI: 0.17–1.08) 、社会面への影響 (coefficient: 0.50, 95% CI: 0.06–0.93) それぞれに、また過蓋咬合では口腔内症状 (coefficient: 0.54, 95% CI: 0.23–0.84) 、機能障害 (coefficient: 0.45, 95% CI: 0.19–0.72) との間に有意な関連性が認められた。モンゴル人思春期児童を対象とした実態調査により、ウランバートル市においては、不正咬合のなかで上顎前突と過蓋咬合において口腔関連QoLの低下との関連性が認められるという結果を得ることができた。

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